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nostalgic memory


『よしマライア!今回の役は女盗賊だ!』

『えー、また変なお話なの?』

『なっ、そ、そんな事ないぞ!』

『嘘!お兄様のお話はいつも変!』




……そうだわ。


病気のお母さまがまだ生きていらした頃、


お兄様はお母様を喜ばせようと、


一生懸命脚本を書いては、

私とロレッタを駆り出してはお母様に披露していたんだわ…。



そんな私たちを、笑顔で抱き締めて下さったお母様……。



懐かしい…。





―亡くなる直前、お母様はお兄様に言ったわ



―これからも貴方の作品で、皆を…



―そしてお父様を笑顔にしてちょうだい…って





お母様とお兄様の約束…だったのね……


お兄様が脚本を書き続けているのは……




でも…


この館であんなパーティーをするなんて…

お兄様ったら…


自由人でも、やって良い事といけない事があるわ



テーブルの上は空き瓶とグラス、綺麗に平らげられたお皿たち…


ホールにも未だ漂うお酒の匂い……



最後の最後まで賑やかで……

まるで春の嵐の様……



本当…、お兄様らしい……

 
19:00 長女 マライア comments(0)
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