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11回目の


部屋へと向かう廊下で一回

扉を開け中へ入り一回

空気の入れ替えで窓を開け一回

本棚の掃除をして一回

ベッド周りを整えて一回


はぁ…


これは一体何度目の溜息だろう。

とはいえ、元を辿れば自分のせいというかなんというか。

いつものように来月の献立表をラファエル様に送った。
ただいつもと違うところがひとつ。

もしラッセル様と顔を合わせづらいのであれば、
お出かけになっていらっしゃらない時でもいい
たまにはきちんと帰っていらした方がいいだろう…、そう思い書いた一文。

―ラッセル様がパーティーに出席するため家を空ける。―

というもの。


そう、その一文を書いてしまったが為に!!


いや、それに対して望んだ返事はきたのだ。



ただし、思わぬ言葉と共に。



―友人を招いてパーティーをするから準備をしておいてくれ―

というもの。
いや、それだけならまだよかったのだ、問題はそのあとだ。


―あぁ、くれぐれも、気づかれないようにこっそりとだぞ―


だなんて!
まるで最後に☆でもつきそうなくらい、手紙でも伝わる楽しげな様子に
僕はそれを読んだだけで、疲れてしまったような気がした…。


それからというものの、必死に隠れて準備の日々だ。
おかげで寝不足だし、ばれないようにと、最近こそこそしていたから妙に疲れちゃって。

そうこうしている間に、主人のいない部屋はあっという間に手入れし終わってしまい
思わず出てしまった欠伸を、手で覆い隠しつつ
開け放った窓を再び閉じ、部屋を後にする。


だけど、うーん、これって見つかったら僕クビになるんじゃ…


閉めた扉に寄りかかり、それだけは嫌だなぁと思い


はぁ…


何度目かの溜息に、さらに追加だ。


さぁ、時間がない
これからまたパーティーの準備に取り掛からなくっちゃ。
もちろん、見つからないように、ね…!
14:00 従者 セス comments(0)
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